平成27年度 宅地建物取引士試験 合格発表

スポンサーリンク


先日、12月2日に27年度宅建試験の合格発表がありました。

宅建試験を統括している不動産適正取引推進機構によりますと、今年度の受験者数は194,926人となっており、前年より2897人多い、1,5%の増加との事でした。

気になる合格点は31点でした。
一昨年、去年と少しづつ難易度があがっています。
宅建業法の分野においては選択問題が多かったために、50問の問題を解くのに時間ギリギリだったのではないでしょうか。
合格者の数は30,028人となっており、去年より約3,000人少なくなっております。
パーセンテージとしましては合格率15,4%でした。
この結果から、あと1点足りなかった方が非常に多かった事がわかります。

ちなみに今回の最高齢合格者の方は神奈川県に住む83歳の男性の方です。
すごいとしかいいようがありません。
どんな勉強をしたのか聞いてみたいとこではあります。

また最年少合格者はこれまた神奈川県に住む13歳の男の子。
これもすごいとしかいいようがありません。
きっと親が不動産関係のお仕事をされているんだと思います。
13歳の子が危険負担とか隠れたる瑕疵とか法律用語を話してたら驚いちゃいますね。

合格者の職種別の割合は不動産業界が33,2%、金融関係が8,8%、建設関係が10,7%、他業種の方が23,6%、学生9,8%、主婦4,2%、その他9,6%となっております。

不動産業界に勤めていない方が約7割ですので、不動産業務に携わっていない人のほうが取得しやすいのかもしれません。
業務の中で携わる内容と資格試験の内容は違いますので、そのズレを修正するのが難しいのだと思います。
真っ白な状態から知識を入れる事ができる異業種に勤めている方や主婦の方などは取りやすい資格です。

県知事免許と国土交通大臣免許の違いって言われても、ただ不動産業に携わっているという人はわからないと思います。
本店で不動産業を営んでいる場合とか支店のみで営業している場合とか、免許換えがどうとか、不動産業に携わっていようがいまいが、勉強してない人にはわかりません。
なので、宅建の勉強をするにあたって異業種の方々や主婦の方はもちろんですが、不動産業にお勤めの方もイチから勉強するという想いで望んで欲しいと思っています。

県別に見ると合格率が1番高かった県は福井県で17,7%です。
逆に1番低かった県は秋田県で11,1%でした。

割合でみるとピンと来ませんが、
受験者数は圧倒的に東京都が38,939人、合格者数6640人(17,1 %)とダントツでトップです。
次いで、神奈川県の18,069人、合格者数は2,828人(15,7%)となっております。

ちなみに福井県は527人(合格者数101人)、秋田県は667人(合格者数74人)でした。

今年度の受験者数は194,926人とお話しましたが、実際にお申し込みをされた方は全国で243,199人でした。
約5万人ぐらいの方がお申し込みをして受験することができなかった、もしくは受験しなかったということになります。

今回の本試験はどうだったかというと、

民法はいつもと変わらず難しい問題が多くありました。
合格している人でも民法は4点、5点ぐらいしか得点できない方も多くいます。
ただ、宅建士試験はトータルで合格点に達していればそれでオーケーなので、他で得点できれば問題ありません。

法令上の制限は解きやすい問題が多かったように感じます。
暗記していれば高得点を目指せる問題だったと思います。

宅建業法に関しては選択問題が多かった分、すごく難しかったと感じる方が多かったと思います。
宅建士試験は業法から解く事がセオリーなので、宅建業法において選択問題が半分弱出題されたのはズルいなって感じました。
ただ、配点が20点ありますので、合格するためには宅建業法で点数を取るしかありません。
よく、18点ぐらいは得点しましょうと言われますが、今回合格された方は15点や16点ぐらいだったように感じます。

今回の試験を踏まえると、短期間で知識を詰め込んで臨むのではなく、ゆっくり時間をかけて臨まないと合格するのは難しいと感じました。私は短期集中型だから、と言う人もいると思いますが、今回は特にどれだけ万全を期して臨めたかが合格・不合格、はたまた最後の1点が取れるか取れないかを分けたと思います。

1点の重みが非常に大きい宅建士試験。
みなさまはいかがでしたでしょうか。
来年の試験にチャレンジされる方は早めに勉強を始める事をお勧めします。

是非、来年の合格を目指して頑張りましょう!!


スポンサーリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ